【塾長ブログ】入試などプレッシャーがかかるシーンで、子どもにどう接するか?
今日は「入試などプレッシャーがかかるシーンで、子どもにどう接するか?」というお話をしていきたいと思います。
先週・今週・来週と、埼玉では中学受験・私立高校受験の週となっています。
きっと受験される多くの方が不安や緊張を感じているのではないでしょうか?
子どもにとって、受験とは未知との闘いです。大人でも同じかもしれませんが、初めての経験をする時や、人生を大きく変える瞬間というのは、不安や恐怖を感じるものです。
そもそも自信というもの自体、過去の経験に裏打ちされる安心感のことですから、受験をはじめて経験する子ども達が緊張するのは仕方がないことだと思います。
子どもが、受験直前に不安や緊張を感じるのは仕方がないとしても、お父さん・お母さん・親心を持つ人にとっては、その緊張をほぐしてあげたくなりますよね。その気持ちは痛いほど分かります。
では、どのようにしていけば良いのでしょうか?
これは、あくまでも私の話ですが、2つのことを心掛けるようにしています。
①「頑張って!」とは言わない
そもそも間近で、頑張ってきた姿を見ていますから、あえて「頑張って!」と言わないようにしています。そして「いつも通りいくこと」を心の中で願っている次第です。
②結果によらず、気持ちは変わらないことを伝える
子ども達の多くは、言葉にしなくても「うまくいかなかったらどうしよう...」と感じているものと思います。それは、「合格できなかったら、お父さん・お母さんはショックを受けるかな」「不合格だったら、先生は悲しむかな」「自分はその先どうなっちゃうんだろ...」といったネガティブな感情です。
だからこそ、それを断つ意味でも「心配になるかもしれないけど、結果に関わらず、あなたへの気持ちは変わらないよ」と伝えるようにしています。
繰り返しになりますが、これは私の考えです。もちろん、違う考え方があっても良いと思いますし、それも一つの正解です。ただ、大切なことは、頑張ってきた子を信じること、どんな結果であっても子と共に受け入れることかと思います。
最後に、先日ある生徒のお父様とお話していて、改めて「子どもは、できないことが徐々にできるようになるものだ」と直感しました。
考えてみてください。言葉がしゃべれるようになり、一人で歩けるようになり、字が書けるようになり、計算ができるようになり...といった具合に、生まれてからわずか十数年の間にできるようになったことは数えきれないくらいたくさんあると思います。
受験は結果が出るものですし、合格したときはうれしいですが、それよりも、受験期を経てできなかったことができるようになることの方が、よっぽど価値あることだと感じています。
保護者の皆様、ぜひ受験期を経て、成長するお子さんを大きな愛情で包み、見守ってあげてくださいね!