【塾長ブログ】小さくても他者を照らせる灯火であれ
星学院の新井です。今日は「小さくても他者を照らせる灯火であれ」というお話をしていきたいと思います。
今日は、埼玉県公立高校入試の合格発表日でした。という訳で例年通り、教室にて皆さんの吉報をお待ちしていた訳ですが、先ほど全員分が出そろい「今年も」全員合格を達成しました!!! これで創業以来5年連続の公立高校入試合格率100%達成です!
とはいえ、合格はゴールではなくスタート地点に立つための切符を手に入れることにすぎません。中学であれ高校であれ大学であれ、希望の進学先に進んだ後、たくさん学び、たくさん楽しみ、青春を謳歌しつつ、もっと先にあるゴールに向かって歩みを進めていっていただければと思います。
さて、少し前置きが長くなってしまいましたが、今年度も印象に残る出来事がいくつかありました。その中でも、1つ思い出深い出来事となったのが、ある生徒Aさんの進路決定です。
Aさんは、北辰テストや学校の成績だけを見るだけだと、第一志望の学校に合格できるかどうか微妙なところでした。そして、そのAさん自身も、その学校(第一志望の学校)を受けるか、別の高校に変えようか最後の最後まで迷っていた次第です。
進路面談も繰り返し行いましたし、第一志望の高校に行きたい気持ちもある。しかし不合格にはなりたくない...そんな状況で、Aさんも心が揺れ動いていたのでしょう。
最終的にAさんの背中を押したのは、ある男の子Bくんでした。(同じ中3生で他の中学校に通う塾生です)
Bくんも、かなりチャレンジングな進路選択をした子でした。そして、進路決定に躊躇するAさんに一言「僕も怖いけど、後悔はしない。一緒にがんばろう」と声をかけてくれました。
それを聞いたAさんは、その日の帰り、私に「Bくんに勇気もらいました。自分の意志で第一志望を受けることに決めました。先生、バンジー一緒に飛んでもらえますか?」と言ってくれたのです。
答えはもちろんYESです!
正直なところ、その瞬間に勝ちを確信しました。(と言いつつ、さっきまでドキドキはしていましたが...笑)
Aさんが進路決定をしてから受験まで、あまり時間的な余裕はなかったのですが、毎日自習に来て、私がすべきと言ったことは全力で取り組んでくれました。そして、1ヵ月弱で5教科合計+60点くらいの点数上げができたように思います。
そして今日、無事合格を手に入れました。
これで、2019年度の入試が全て終わった訳ですが、私が何よりもうれしかったのは、全員が高校に受かったことではありません。
BくんがAさんを励ましたように、生徒が別の生徒を照らす光になってくれたことです。
後日書かせていただきましたが、星学院が目指しているのは「夢への挑戦」であり、「他者を照らせる灯火になること」です。Bくんが起こしてくれた行動は、まさにそれでした。
おそらくBくんに照らされたAさんも、いつか挑戦しようとしている人の道を照らしてくれる存在になることと思います。
「小さくても人を照らせる存在であれ」今年の受験から得た教訓でした。これからも星学院は、そのことにこだわりをもって教育活動をしていきます!