【塾長ブログ】意外と知らない"How are you?"の答え方
今日は「意外と知らないHow are you?の答え方」というお話をしていきたいと思います。
昨日の夜は中学2年生の集団授業だったのですが、授業はじめに“How are you today?”と質問をしてみました。皆ためらわず“I’m hungry.”とか、”I’m sleepy.“とか、”I’m so happy.”と思い思いの返答をしてくれました。
私が中学2年生だった頃の英語の授業では“How are you?”に対しては、「”I’m fine thank you, and you?“と返答しなさい。」と教えられていましたので、皆が「アイム ファイン サンキュー アンジュー?」なんて言っていたものです。それに比べたら今の中学2年生はすごいな...と思います。
ところで、この”How are you?“ですが、どのような意味かご存知でしょうか?
バカにしないでよ!「お元気ですか?でしょ??」とお答えになる方が多いかと思います。
もちろん直訳すれば、そうかもしれません。しかし、実際のところはケースバイケースな気がするのです。
私が、航空会社で営業マンをしていた頃、新型機のパイロット訓練で来日していた教官の通訳をさせていただいたことがありました。と言っても、そんなにかっこいいものではなく、事実上のお世話係のようなものでした(笑)
しかし、彼に毎朝“How are you, captain?”(captain:キャプテン・機長)と聞くと、これまでに聞いたことがない答えが返ってきたのです。それが...
”Hey Ryohei, how are you doing?”
です。この人だけかな...とも思っていたのですが、他の人も同様のリアクションを返してくれることが多かったように思います。
もちろん、“How are you?”に対して、”I’m fine.“と答えてくれる人もいましたから「お元気ですか?」という意味がない訳ではないと思うのですが、これしか意味がないと考えるのは若干安直なようです。
では何と答えるのが正解なのでしょうか。これに関しては冒頭に書いたようにケースバイケースです。
久しぶりに会った人には“I’m ○○”のような感じでよいと思います。このようなケースでは、私たちも「ご無沙汰してます。お元気ですか?」-「おかげさまで元気にやっております」と答えますからね。
しかし、日常的に会っている人の場合、毎回毎回「お元気ですか?」といった意味で質問しませんから、先ほどご紹介したように”Hey! How are you?“と返すのが自然かと思います。ちなみにHow are you?と似た表現で、” How's it going?”というものもあります。違いは分かりません(笑)
ぜひ皆さんも、”How are you?“に答える機会がありましたら、使ってみてください!!
さて、最後に少し本質的なお話をしておきたいと思います。
日本では、英語が“教科”として学習され、1つの英語(英文)→1つの日本語(和文)といったように直訳することが当たり前とされています。もちろん、これがダメという訳ではありませんし、直訳できるものも沢山あります。
しかし、実際のところ英語は言葉であり、コミュニケーションツールの1つですから、単純に(日本語に)直訳できない表現も沢山あります。だからこそ、“How are you?”の答え方も1通りではなく、ケースバイケースなのです。
単語や文法、構文などを一生懸命覚えることは大切なことです。しかし、ただ覚えるのではなく使ってみることも重要です!! 意外と知らなかった英語の使い方を知ることができるかもしれませんよ^^
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