【塾長ブログ】学力試験の点数が高いだけだとNG!? 今更聞けない高校入試(埼玉県公立高校編)
今日は「学力試験の点数が高いだけだとNG!? 今更聞けない高校入試(埼玉県公立高校編)」というお話をしていきたいと思います。
11月も終盤にさしかかり、徐々に中学2年生やその保護者様から受験相談をいただく機会が増えてきました。そこで、公立高校入試の仕組みや、なぜ内申点を皆が気にするのか、高校入試に備えてどのようなことができるのかについてお話していきたいと思います。
ちなみに最後まで読むのは面倒かと思いますので、ざっくりと3つだけポイントを書いておきますね!(詳細を知りたい方は以下ご一読ください)
① 高校入試は学力試験の点数と調査書の点数(+面接の点数)で順位付けされる
② 調査書は中3の成績だけでなく、中1・中2の成績も併記される。
③ 定期テストだけでなく、提出物・授業態度等を良くすることも重要!
それぞれに関して、もう少し詳しく説明をしていきます。
①について
はじめに言っておくと、埼玉県の公立高校入試は、3月の学力試験(入試)だけで合否が決まる訳ではありません。ですので、入試の得点が高い人が不合格となり、低い人が合格になるということが起りえます。
一例ですが、ある年、春日部高校を受験した人のうち410点をとった生徒が不合格になり、382点をとった生徒が合格するということがありました。(当塾生ではありません)
では、なぜこのような差が生まれるのでしょうか? これは入試のシステムに原因があります。
画像を見ていただければ分かりやすいですが、埼玉県では公立高校入試の合否を、学力試験、調査書、面接(一部の高校のみ実施)の合計点数をもって判定するようにしています。
画像で載せている鷲宮高校のケース(過年度)では、学力試験が500点評価であるのに対し、調査書は600点評価されています。だからこそ、調査書の点数を見過ごすわけにはいかないのです。
ちなみにこの調査書の内訳は、1・2・3年生の通知票の成績(学年の最後に出てくる成績)と、部活動・生徒会活動等の実績、そして出欠状況や資格などとなっています。
もうお分かりでしょうか。3月に受ける学力試験当日は、全員が同じスタートラインに立っているわけではないのです。調査書の点数という差ありきでスタートします。だからこそ、先に説明したような合否の差が生じる訳です。
②について
上にも書いていますが、調査書の成績は何も中3のものだけが評価される訳ではありません。1年生・2年生も併記され、評価対象となります。
良く言えば、1・2年生の頃からコツコツ頑張っている生徒にとっては(努力が報われるため)“おいしい制度”なのです。
星学院では口をすっぱくして、「今が勝負時だよ!」と言っていますが、その背景には、上記のような意図がありました。
③について
さて、ここまでお話すると、皆さんが気になるのは「どのように調査書の点数を上げるか?」ということでしょう。
「とにかくテストの点数を上げる!」と答えたくなるところですが...
これだけでは不十分です。学校の通知票は、テストの点だけで算出されている訳ではありません。テストの点数に加え、提出物の状況・授業時の積極性・各種取り組み状況などの平常点を総合的に評価して判定を出しています。
だからこそ、テストの点数が高くても、提出物を出していない・授業に参加していない・ふざけているなど関心・意欲・態度の評価が悪いと、通知票で思わしくない結果が出てしまうのです。これは非常にもったいない!!
そこで、提出物はただ取り組むだけでなく自分で工夫をして出す、授業時は積極的に挙手する、分からないところは学校の先生に質問するなどしてみることをおススメします。他にもいくつかアプローチがありますが、これは塾生だけにお話しますね(笑)
何においても同じでしょうが、先手必勝です。
早め早めの対策をして、可能性を広げていきましょう!!
ご質問・ご意見・教育相談はお気軽にご連絡ください!
塾長:新井
電話:0480-53-8882(14時00分~22時30分)
E-mail:ryohei.arai@hoshi-gakuin.com