【講師ブログ】12月10日(水)伝えるということ。
最近、あまり行けていませんが、
私は落語を聞きにいくことが趣味です。
落語は江戸時代から続く庶民の芸能で、
ことばの妙を楽しむ世界です。
小道具はほとんどなく、
扇子と手ぬぐいだけ(ところにより屏風)を使います。
しかし、卓越した話芸で、そこに長屋の台所も、にぎやかな祭りも、
その風景をありありと想像させることができるのです。
例えば、「時そば」というお噺があります。
お客さんが言葉巧みにそば屋さんに話しかけ、
最後にそば代を数える間に一文得をするという噺です。
話しの「言葉遣い」や「間」がおもしろいお噺で、
話しのタイミングや言葉のチョイスが、人をだましたり、逆に笑わせたりします。
落語は、笑いも涙も「ことば」や「間」から生まれます。
だからこそ、普段の勉強でも会話でも、
「ことば」や「間」などのように、
伝えるということを大切にすることが、
人とのつながりを豊かにすると思うのです。
「伝えるということ」
それを少し意識して、
毎日を過ごしてみませんか?