おはようございます。星学院の新井です。
今週・来週は、久喜市内やその周辺では小中高の卒業式が行われています。そこで、卒業生に向けて「大人になるということ」というお話をしていきたいと思います。
本来であれば、直接お伝えしたかったことなのですが、なかなかそういう訳にもいかず、こちらへの投稿とさせていただくことにいたしました。以下、卒業を迎えられる方へのメッセージを再掲させていただきます!
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小学校・中学校・高等学校を晴れて卒業される皆さん、ご卒業本当におめでとうございます。
きっと皆さんは、春からの進学先での新生活に大きな期待を抱いていらっしゃることと思います。
今日は、皆さんより少しだけ(かなりかもしれませんが...)大人の立場から、「大人になること」がどのようなことなのか、お話をさせていただきたいと思います。
皆さんは、「大人になること」とは、どのようなことだと思いますか。
ある人に聞くと、「自分で色々できるようになること」だと言います。また、別の人に聞くと「お金を稼げるようになること」だと言います。さらに別の人に聞くと「結婚したりして、家族をもつこと」だと言います。
これらの意見に関して、どれも間違いではないと思います。
なお、私は、これらの意見に少しだけ考えを追加して、「大人になることとは、他人のために生きること」だと考えています。
少し考え方を変えてみましょう。先ほどの意見の中にあった「お金を稼ぐ」ということについて掘り下げてみたいと思います。お金はどのようにすれば稼げるようになるのでしょうか。
「働けば良い」と思っている人がいるかもしれませんが、それは間違いです。
経営という視点で考えると、お金は、価値と交換されるものだからです。
例えば、コンビニで売っているパンを考えてみましょう。お腹が減って、パンが食べたい。でも近くにパン屋さんはない。そういった時にコンビニに行き、パンが1個100円で売られていたとします。その瞬間、頭の中では、無意識のうちに空腹を満たしたいという欲求と100円を払う行動が釣り合うかを考えています。そして、100円を払う「価値がある」と判断すればパンを買い、「価値がない」と判断すれば買わずに店を出るという行動をとることになります。
当然ですが、コンビニで商品が売れれば、そこから仕入れた代金を引いた金額が利益となり、そこからコンビニで働く人の給料(報酬)が支払われます。
もうお分かりでしょうか。お金を得ようとするためには、売り手が買い手に対して、価値を示し、買い手が納得しないといけないのです。
なお、これはどのような職業の人にでも共通して言えます。誰かの役に立たない限りお金は生まれないのです。
自分で色々なことができるようになるには、お金がかかります。また、結婚をして家族をもつとしてもお金がかかります。そして、そのお金を得るには、どんな方法であれ自分以外の人の役に立つしかないのです。
では、どのようにして人の役に立つ行動を起こしていけば良いのでしょうか。
その方法は挙げればきりがないのですが、最もイメージしやすいのが、「困っている人の悩みに寄り添い、それを共に解決していく」という方法です。
これは、働いている人なら誰でも行うことができます。むしろ、学生であってもできるかもしれません。
「相手の話に耳を傾け」、「相手の気持ちに共感し」、「一緒に解決策を考えよう!」と心から思い、行動できさえすれば、それで良いのです。
たったこれだけのことですが、悩みを抱える人にとって、大きな手助けとなることは間違いありません。
私が経営するスターライトワークスという会社と、星学院という塾には、いずれも「星」というキーワードが入っています。これは何となくカッコいいから付けたものではありません。また、私の名前には「星」という文字は入っていません。
このキーワードは、中学校3年生の教科書でも登場する文豪,森鴎外の「日の光を藉りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小さき燈火たれ。」という言葉からとっています。
「月の光のように大きなものでなくても、星の光のように小さなものであっても、誰かを照らす存在でありたい」という創業の想いを込めています。
自画自賛のようになってしまいますが、これは「人の役に立つ」ということの本質であるように思うのです。そして、これこそ、「大人になる」ということだと私は思います。
卒業をして、この春から少しだけ大人に近づく皆さん、進学先、そしてもっと先の未来で、多くの人に出会い、一生懸命学んでください。
皆さんが、自ら光る小さな灯火となって、他者を照らす存在になってくれることを心から願っています。
卒業、おめでとう!