こんばんは!塾長の新井です。
今日は、「良いところ、本当に見えていますか?」というお話をさせていただきたいと思います。
早いもので、今年も残すところ10日となりました。明日、久喜市内の公立学校では、終業式が行われます。
おそらく、多くの人が通知表にドキドキしているのではないでしょうか??
さて、この通知表ですが...主な構成は「学習の記録(成績)」と「生活の記録(成長)」「その他」となっています。ただ、「学習の記録(成績)」だけを見て終わりとなってしまっているケースが多いようにも思うのです。
もちろん「学習の記録」は、高校に進学する際の選考資料となりますから、非常に重要なのですが、だからといって他はどうでも良いという訳ではありません。詳しくは下で書かせていただきますが、「学習の記録」と「生活の記録」「その他」はセットで見ていく必要があるのです。
ちなみに、余談ですが、人は得てして「悪いところ」を見つけることのほうが得意な生き物だと言われています。
かなり極端な例ですが、5段階評価の通知表で5教科の成績が、国語5・数学5・理科5・社会5・英語2だったとしたらどうでしょうか。おそらく多くの場合は「英語2」の部分に目がいくと思います。
少し例を変え、教室で考えてみます。1クラス30人の生徒がいるときに、29人が笑顔で1人が怒った顔をしている場合だと、後者の1人を見つけることはさほど難しくありません。
一方で、29人が怒った顔をしている中で1人笑顔の人を見つけるというのは、簡単そうに思えて意外と難しいことなのです。
これと同じで、通知表も「悪いところ」ばかりに目がいきがちで、良いところを見つけるのは簡単ではありません。
そこで、必要になってくるのが、「生活の記録」や「その他」を総合的に見ることです。ここを見ると、数字には表れてこない情報で、良かったところ、改善が必要なところが書いています。
それを基に、子ども達へ声がけしていくのです。
例えば、上記例の場合は、「国語・数学・理科・社会の成績で5もらえたんだ。嬉しいね!やった!」と嬉しい感情に共感した上で、「生活の記録で、“計画的に学習に取り組もう”って書いてあるから、3学期はいつもより早くテスト対策をはじめて、○○や××を行うことで英語もレベルアップしていこうね!」とプラスの改善提案をし、そして最後に「担任の先生は、○○(良いところ)って言ってくれてるね!2学期頑張ったからだね!」とコメントします。
私たちが塾生と行う面談では、もう少し詳しくお話していきますが、基本的には「ポジティブワード」だけで、「共感」「改善提案」「モチベーションアップ」をしているのです。
たったこれだけのことですが、子ども達のモチベーションには、大きく影響をしてきます。
明日、お子さんから通知表を渡されたら、ぜひ、「良いところを見つけ」、「プラスの声がけ」をしてみてください。いい意味でお子さんの表情が変わると思いますよ!!